岩田&岩本&岩崎 三枚“岩”で竜倒や
「岩トリオ」で再ダッシュだ。14日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)で先発する阪神の岩田稔投手(31)、岩本輝投手(22)、岩崎優投手(23)が13日、“三枚岩”となり、首位・中日を封じ込めることを誓った。リーグ2位のチーム打率・276を誇る強竜打線を固い岩壁がはじき返し、2つの借金返済を狙う。
三枚岩でナゴヤドームを占拠する。岩田、岩本、岩崎は岩のように固い決意で中日戦に挑む。山口投手コーチが甲子園室内練習場で汗を流す3人を見つめながら期待を込めた。
「ほんまに岩ばかりやな。(チームスローガンの)as oneで巨大な岩になっていこう!」
岩田が14日の初戦で先陣を切る。当初は11日の広島戦に先発予定だったが、10日の同戦が雨天中止となった影響で4日の巨人戦以来、中9日での登板となる。
「やることは変わらない。勝てばタイガースに勢いが出ると思う。きのう勝った流れで、チームも自分も乗っていけるようにしたい」。チームは12日の広島戦で連敗を「6」で止めた。仲間がつくった波に乗って、今季初勝利を目指す。
15日の2戦目は岩本がマウンドに立つ。「相手より自分の投球を優先して考えたい。きのう勝って、ここから乗っていかないと」。ナゴヤドームは12年9月9日にプロ初登板初先発で初勝利を挙げた球場。思い出の地でチームを加速させる2勝目を狙う。
16日の第3戦は岩崎に託す。今季2戦2敗の左腕は、初勝利へ向けてルナ、ナニータ、エルナンデスの外国人トリオを要注意人物に挙げた。
5勝を挙げた昨季はルナ、ヤクルト・バレンティン、広島・エルドレッドらを苦手とした。今季も9日のDeNA戦でロペス、バルディリスに痛打を浴びている。
「外国人は嫌な感じがする。(日本人より)ボール1個分はバットが届くので、よりボール球にしたいし、ワンバウンドさせるところはさせたい。この前もやられているので」。自身に言い聞かせるように言葉に力を込めた。
昨季は名字に「岩」がつく投手で4度も首位奪取に失敗。“岩の呪い”がV逸にもつながった。だが、それは過去の話。中日には開幕カードで3連勝しており、悪いイメージはない。「岩トリオ」が、セ界で暴れ回る強竜を“ロック”する。