「巨人１０－３阪神」（３日、東京ド）

　阪神・福留が高木勇撃ちのお手本を示した。「３度目の対戦だし、ある程度分かっているから。タイミングも取れていたよ」。ここまで２試合のマッチアップで４打数無安打２三振２四球と快音を封じられていたが、この日はきっちりと雪辱した。

　四回に逆転を許し、１点を追う五回。２死無走者から鳥谷、ゴメスの連続安打で一、二塁の好機が広がると、高木勇の初球を振り切った。浮いたシュートを逃さず痛烈に右翼へ。二塁走者の鳥谷を迎え入れ、試合を振り出しに戻した。

　「チャンスだったのでストライクゾーンにきたボールはどんどん振っていこうと思っていた。勝ち越された直後だったし、ランナーを返すバッティングができて良かった」

　序盤も主役を演じた。二回はカウント１－１から真ん中のカットボールを捉え、右翼フェンス直撃の二塁打で先制の起点となった。三回は１死満塁から中犠飛で追加点を挙げ、能見を援護するべく、今季無敗の新人右腕を沈める機運を高めた。

　今年はデーゲームにめっぽう強い。この日を含め３５打数１２安打、２本塁打、６打点。ナイター打率・２２２に対し、昼間の・３４３は際立っている。今月は残り２４試合のうちデーゲームは１１試合と多く、ミスターメイ襲名の期待も高まる。