能見また無援…7回1失点も報われず
「中日1-0阪神」(16日、ナゴド)
一塁ベースへ走った阪神・能見が、天を仰いだ。狙い通りに打たせたゴロは、無情にも一、二塁間を抜けていく。打ち取ったはずの当たりだったが、試合後は「それは関係ない。負けは負け」とサバサバした表情で振り返った。
0-0で迎えた四回、先頭・荒木が放った三塁線の打球を、西岡がグラブに当てながらはじき、無死二塁に。このピンチに首位打者平田を内角直球で見逃し三振、4番ルナも打ち取り右飛。3アウトまであと1人だった。ところが続くナニータに右前適時打され先制点を献上。結果的にこれが決勝点となった。
7回6安打1失点。和田監督が「まったく悪くない。アンラッキーもあったし」と話すほど、申し分ない投球だった。中日とは今季初対戦。前日15日に「飛ばしていきます」と話していた通り、五回まで毎回奪三振を奪う好投を見せた。
六回以降も追加点を許さず「藤井さんが緩急をつけて、うまくやってくれました」と能見。中日・大野と息詰まる投手戦を演じた。六回の打席ではセーフティーバントを試みるなど、最後まで勝利への執念を示したが、報われなかった。
次回は22日からのDeNA3連戦(横浜)の登板が濃厚。自身3連敗で5敗目も状態自体は決して悪くない。3勝目を手にするのも遠くないはずだ。