福原、代役守護神S!呉昇桓は体調不良
「DeNA2-4阪神」(23日、横浜)
好投の阪神・能見から受けた執念のバトンを、福原はがっちりと握りしめた。「良かったです。能見の勝ちが消えなくて良かったです。それだけです」。十回に登板し、1イニングを無安打無失点に抑え、2013年10月5日・巨人戦以来となる今季初セーブを記録。体調不良を訴えた呉昇桓の代役をこなし、勝利を手繰り寄せた。
4-2で迎えた延長十回。表の攻撃で勝ち越した勢いそのままに、右腕は力強く真っすぐを投げ込んだ。
先頭の黒羽根を145キロ直球で二ゴロに仕留めると、続く石川は変化球を打たせて遊ゴロ。代打・後藤は3球カーブを続けてタイミングをずらし、最後は高め145キロで空振り三振に斬った。
急きょ訪れた抑えのマウンドだった。呉昇桓は練習が始まって間もなく、トレーナーとタクシーで球場を後にした。体調不良のため病院に行ったとみられ、試合のベンチ入りメンバーに名前はあったものの、試合終了時も姿はなかった。幸い症状は重くはないようで、中西投手コーチは試合後、「明日は大丈夫だろう」との見通しを示した。
守護神不在の緊急事態。見事に救い、前夜に自らがサヨナラ打を浴びた悔しさも晴らした。頼れるベテランが、確かな存在感を示した。