中村GM即戦力投手の近藤&小畑を視察
阪神が今秋のドラフトに向けてパナソニック・近藤大亮投手(23)、大阪ガス・小畑彰宏投手(24)を即戦力候補として上位にリストアップしていることが25日、明らかになった。この日、舞洲ベースボールスタジアムで行われた都市対抗近畿地区2次予選を中村勝広GM(65)が直接視察。両投手の好投に目を細めた。
真っ赤に日焼けしながら、即戦力投手2人のピッチングに熱視線を送った中村GM。上位候補に入ってくるかの問いに「それはそうでしょう」と大阪ガス・小畑、パナソニック・近藤の好投に目を細めた。
チーム事情を鑑みれば先発投手陣は高齢化が進み、特に右腕が手薄な状況になっている。藤浪に次ぐ次世代の先発ローテ候補が伸び悩む中、先発投手の補強は今秋ドラフトの優先課題だ。近藤はニチダイを相手に8回1失点、10奪三振、直球の最速は146キロを計測し「オリックスの西とだぶる。直球は低めにコントロールされているし、あとは変化球を磨いていければ」と高評価した。
右サイドハンドの小畑も、昨年の都市対抗近畿第1代表だった三菱重工神戸・高砂を八回途中まで1失点に抑えた。立ち上がりから調子が良くなく終盤には右ふくらはぎがつるアクシデントもあった中、丁寧にコーナーを突く精神力と変化球の精度が光った。
「タイプ的には中継ぎなんだろうけど、四回からはしっかり腕も振れるようになっていた」と修正能力を評価した中村GM。12年9月の就任後、ドラフト上位候補は必ず直接視察しており、県岐阜商・高橋らと共にドラフト戦略の軸になってきそうだ。