岩田4年ぶり完封!“守口対決”制した

 「交流戦、阪神3-0楽天」(26日、甲子園)

 最後の打球がフェンス際の大和のグラブに収まった。入れば1点差。「越えんといてくれ、捕ってくれ」。祈りが届くと目をまん丸にして「ホゥー」と息を吐いた。2011年10月7日・横浜戦(横浜)以来4年ぶりの完封勝利に、阪神・岩田は「懐かしいですね。忘れてました」とおどけた。

 今季初の鶴岡とのコンビで持ち前の野性味が生きた。3年ぶりの2桁奪三振となった今季最多10奪三振の内、5つが3球三振。「カウントを悪くするとやられることが多いので、自分に有利な内に勝負しようと思って」

 四回は藤田、続く松井稼を連続で3球三振。売り出し中の4番・中川はフォーク3球で追い込んで最後は真っすぐで空振り三振だ。「終盤は球が抜けてきたけど、低めに集められたことが三振を取れた要因だと思う」。藤田と松井稼は六回もともに3球三振に斬った。

 心機一転で挑んだ。前回の19日・巨人戦(甲子園)は4回1/3を7安打6失点。今季3度目の連敗ストップに期待がかかったが、5回もたず自身の連勝も3でストップした。伝統の一戦での“KO負け”が左腕の反骨心に火をつけた。「前に体重が乗り切っていなかった。しっかり修正した」

 技術面だけではない。散髪で気分も一新。前日の報道陣への対応は「前にここでやってあかんかったから向こうで」とわざわざ取材場所を変えて悪いイメージを払しょくした。

 大阪・守口市立庭窪中の後輩にあたる楽天・塩見との投げ合いに「恥ずかしいピッチングはできないなと思った」と言う。3安打に封じてみせた129球。これぞ先輩の貫禄だ。交流戦開幕を完封で制した投手は球団初。会心星で、左腕が再び波に乗った。

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