上本2戦連続マルチで岩貞初星援護

 「交流戦、阪神3-0ロッテ」(4日、甲子園)

 若き左腕の聖地初星を決定づけたのは、選手会長の一打だった。阪神1点リードの七回2死、代打大和が左前打。鳥谷が四球で一、二塁と好機を広げた。打席には上本。2ボール1ストライクから上野の外角低めのスライダーに軸を固めて体をクルリと回転させた。打球は左中間へ。2点適時二塁打に、勝利を確信した虎党から歓喜の雄たけびが上がった。

 「いつもと一緒。何も意識せずにいつも通りです」。その言葉通りが難しい。前夜は8点差を一気に追いつかれての延長戦。十回サヨナラ勝ちを飾ったが、後味の悪さは残った。上本自身も4安打しながら一挙8点を奪われた七回に傷口に広げる適時失策を記録していた。

 悔しさを抱えて臨んだこの試合。初回に植松から中前打を放ったが、その後は2三振に倒れていた。しかし、平常心を取り戻し、ここぞの場面で値千金の一打。今季2度目の2試合連続マルチ安打で、つながりの悪さが目立った打線の、負の連鎖を断ち切った。

 和田監督も「やっと上本らしいバッティングができるようになってきた」と胸をなで下ろした。今季何度も変更された打順だが、「2番・上本」が上昇気流に乗ってきた。

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