呉3連続K締め 虎歴代単独4位55S
「交流戦、阪神1-0日本ハム」(6日、甲子園)
無失点リレーを鮮やかに締めくくる。3者三振の圧巻の投球で、最後もゼロを並べた16セーブ目。「昨日休めたことがいい結果につながっています」。前日の降雨中止を挟み、阪神・呉昇桓が快晴の青空の下で躍動した。
「(交流戦でも)基本、打者はみな同じ。キャッチャーのサインを信じてしっかり投げるだけです」
あまり対戦のない打者でもやることは同じ。メッセンジャーからバトンを受けた九回。先頭の西川は7球目の直球で空を切らし、続く中島は見逃し三振に。2死からの田中は3球三振でゲームセット。すべて左打者だったが「特に(意識は)ない」と難なく抑えた。
2日からのロッテ3連戦は3連投で計4回を投げた。2日は逆転満塁弾を浴びて敗れ、翌日は2回を投げて白星。4日は1回無安打でセーブを挙げた。疲労の蓄積はあったが、和田監督は「昨日1日空いていたので今日は迷うことなくいきました」と、変わらぬ信頼と共に九回を任せた。
今季初の4試合連続登板で、球団歴代単独4位の通算55セーブに。「1点差だったのでランナーを出さないことを気を付けました」。細心の注意と、変わらぬ力強さで迎えた節目のセーブ。チームにとっても価値あるものとなった。