呉スゲ~2回6K!宿敵・李大浩斬り
「交流戦、ソフトバンク5-3阪神」(11日、ヤフオク)
高ぶる感情を抑え、集中力を研ぎ澄ます。3-3の九回、阪神・呉昇桓がマウンドに立つと、打席には韓国時代からのライバル・李大浩がいた。昨夜は福岡市内の焼き肉店で、一緒に食事。プライベートでも仲がいいが、そんな私情を捨てた。直球と変化球でカウントを整えると、最後は146キロの石直球で、空振り三振。昨年の交流戦では安打されていたが、リベンジを果たした。
「失投になると長打がある。1球で終わってしまうこともあるので慎重に投げました」
連投、イニングまたぎの起用に応え続けた昨年のCSを思い起こさせる投球だ。2死後、明石に三塁打を浴びたが、今宮は147キロで空振り三振。延長十回もマウンドに上がると、無尽蔵のスタミナを見せつけ三者凡退。6つのアウトはすべて三振で奪った。
「負けたから言うことはないです。好投?負けたので関係ない」
サヨナラ負けに表情はさえなかったが、あらためて、その存在の大きさを知らしめた。