自ら祝砲!上本バースデー弾&猛打賞

 「DeNA6-7阪神」(4日、横浜)

 ハマスタの上空に、完全復活を印象付けるアーチをかけた。初回。阪神・上本がいきなり先制パンチを食らわせた。山口の初球、144キロ直球を振り抜くと、打球は左翼席に吸い込まれた。先制の3号ソロ。5月30日・西武戦以来の一発。見事なバースデー弾に、黄色に染まったスタンドは大歓声に包まれた。

 「とにかく出塁することを意識して積極的に行こうと思っていました。いい形で先制することができて良かったです」

 2014年8月17日・DeNA戦以来自身3本目となる先頭打者本塁打は、29回目の誕生日を自ら祝う一発となった。プロ入り後、7月4日の1軍試合出場は、昨年のDeNA戦のみ。その時は5打数1安打にとどまったため、バースデー弾はこれが自身初となる。

 本塁打だけではない。五回には先頭で右前打を放ってチャンスメークすると、八回にも左前打。「意識している」というコンパクトなスイングで、6月21日・ヤクルト戦以来、今季3度目の猛打賞をマークした。

 今季、ここまでは本来の姿ではなかった。1番でスタメン出場した6月30日と1日のヤクルト戦2試合は計9打数無安打と快音を響かせることができなかった。2日の同カードでは、5月29日・西武戦以来のスタメン落ち。1番で先発復帰した3日・DeNA戦で4試合ぶりに安打を放ち、この日の固め打ちにつなげた。

 リードオフマンの復調はチームにとって頼もしい限りだ。和田監督は「そういうところもある選手」と、相手の出ばなをくじいた初回の先頭打者アーチに目を細めた。連敗を止め、首位に再浮上した虎。確かな手応えをつかんだ選手会長がチームを引っ張り、必ず上昇気流に乗せる。

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