ゴメ3日遅れの祝砲!次女Aimy誕生
「阪神3-2中日」(9日、甲子園)
阪神・ゴメスが誕生間もない、まな娘に祝砲をささげた。「甘いゾーンにきたスライダーを自分のスイングで捉えられたね。いいスイングができたよ」。自画自賛の一撃は五回だ。1死無走者で巡ったノーサインの打席は、1ボールから絶好球がやってきた。
待ってました!と仕留めたのは小熊の浮いたスライダー。インパクトの瞬間、打球の行方を確信したような足取りで一塁へ。左翼席に消えた大飛球を堪能しながら、4つのベースを踏みしめた。
6日午前、兵庫県尼崎市内の病院で第2子となる3662グラムの次女が誕生した。来日1年目の14年1月に長女が誕生してから約1年半。待望だった2人目の娘を授かった。倉敷で中日との初戦を戦った7日、試合前に和田監督、チームメートから続々と祝福され、満面の笑みで感謝した。
アニバーサリー後の2戦はともに大勢の決した最終回に1安打を放ったのみ。3日遅れの祝砲で点差を広げ、連敗ストップへ豪快に機運を高めた。
新しい命に「Aimy(アイミー)」と名付けた。
「この名前なら日本語でAimi(あいみ)とも呼べるだろ?ボクはこの国をとても気に入っているし、彼女は日本で生まれた子だからね。LIFE(=生命)の意味も込めたんだ」
本塁打で生還後、決まって両腕を上空にかざすポーズは「家族と神様への感謝」だ。マートンと奏でた今季15度目のアベック打点でチームトップの45打点目。次女誕生後の初アーチでありったけのアリガトウを表現した。
1死一、三塁で巡った延長十一回は冷静に四球を選び、サヨナラ勝利に貢献した。交流戦明けの15試合は打率・389、6本塁打、12打点と上昇気流に乗る。球宴ブレークまで残り5戦。家族愛を決定力に変えるドミニカンが10日からの伝統の一戦で躍動の予感だ。