福留の代打起用も!勝負の9月を見据え
阪神は17日、甲子園の室内練習場で、オールスター参加選手を除いた全体練習を行った。福留孝介外野手(38)は、野手で唯一打撃練習を行わずにランニングなどで調整。オールスター休み期間は、コンディションを整えることを重視し、20日の巨人戦で始まる後半戦に備える。
エンジンは徐々に上げていけばいい。福留は、室内練習場で穏やかな表情を見せながら軽めのランニングを行うと、一番早くクラブハウスへと戻った。前日の休日を挟んで再始動となった一日。後半戦に向けた一歩目をゆっくりと踏み出した。
「後半の開幕に、一番いい状態に持っていけるように。この期間は休めるからね」
経験豊富なベテランには、やるべきことがはっきりと分かっている。他の野手陣が打撃練習を行う中、この日は唯一フリー打撃も行わなかった。平田ヘッドコーチも「後半戦に向けてのこと」と説明。張りつめたままではダメ。オールスター期間中で、4日間試合がない。有意義に使ってコンディションを整えていく。
「(後半戦は巨人、DeNAと対戦だが)関係ない。(順位も)意識していない」と福留。後半戦は20日からの2位・巨人との3連戦に続き、24日から首位・DeNAと3連戦(ともに甲子園)。3位の阪神にとってはいずれも上位との対戦となるが、大混戦の現状を考えると、相手に関係なく白星を積み重ねていくことが重要だ。
和田監督も前日、後半戦の福留の起用に関して「福留なんかは休ませながらね」と話していた。ムチを入れるのはまだ先。厳しい暑さとの戦いにもなる8月は、状態を見ながら、時にベンチスタートから代打の切り札としても起用される方向だ。勝負どころとなる9月を見据えて、心身共に調整していく。
福留は「(全体的にゲーム差が縮まっていて)どこが上位かも分からない」とも話す。後半戦開幕をいい形でスタートを切るためにも、この期間でリフレッシュを図って、今後の戦いにつなげていく。