和田監督「総力戦」で状態いい選手使う
非情采配で混セを抜け出す。阪神・和田豊監督(52)が19日、後半戦で調子のいい選手を積極的に起用する方針を示した。
遠慮などしない。あくまでも実力至上主義を貫く。指揮官は、決意に満ちた表情で「状態のいい選手をね。そういう勝負が始まってくる」と明確な考えを示した。
前半戦は結果が出なくても、ある程度は我慢して起用していた。だが20日からは「総力戦?日々そういう戦いになると思う」という後半戦を迎える。我慢している余裕はない。
今季、今成や新井良らを起用したが固定できなかった三塁、大和や俊介らが務めた中堅はそれぞれ状態を見極めた上でベストの選択をする。日替わりオーダーで後半戦を戦う可能性も十分ある。
レギュラーだけではない。巨人のようにベンチ要員の層も厚くしたい、が本音だ。「それがないとなかなか、乗り切れない。ベンチの25人で総力戦」と力強く明言した。
後半戦最初のカード、20日からの巨人3連戦を前にこの日、甲子園で全体練習が行われた。室内練習場では円陣を組み、ナインに訓示した。「明日からもう一回いこう、ということ」と虎将。選手の力を最大限に引き出すタクトで、優勝の2文字をたぐり寄せる。