和田監督号令 盗塁数増へ企図数増やせ

 阪神・和田豊監督(52)が23日、足でかき回す戦術を多用する方針を示した。今季ここまで30盗塁はリーグワーストだが、今後は1番の鳥谷敬内野手(34)を筆頭に足技を絡める考えだ。チームの出塁率を上げ、盗塁企図数を増やして相手にプレッシャーをかける。

 混セを抜け出すために、足で引っかき回す。相手の隙を突き、次の塁を積極的に狙う。その姿勢が、白星をたぐり寄せる近道だ。和田監督は、チーム方針を明言した。

 「出塁率を上げていかんと。盗塁の数というより、企画数を増やしていかないことには。そのためには塁に出ないとな」

 監督就任1年目から走塁改革を掲げてきたが、昨季はリーグワーストの55盗塁。リーグ3連覇した巨人は102盗塁で、約半分の数字に終わった。

 それを教訓に開幕前には100盗塁をチームのノルマとしたが、今季もここまで30盗塁でリーグワースト。盗塁2個以上は上本、鳥谷、荒木の3人だけ。本来は足を使える大和や俊介は、どちらも1つしか成功していない。トップの巨人は63盗塁で、昨季と同じように大差を付けられている。

 簡単ではないがまず出塁率(・314)を上げ、現在53回の盗塁企図数を増やさなければならない。「接戦になると、より効いてくるからな」。シーズン終盤の勝負どころやCSを見据えても、今のうちから失敗を恐れずトライしておきたい。

 先陣を切る役割を担うのが1番の鳥谷。12日の巨人戦から1番に復帰し「1番に戻ったということは、そういうことやから」と指揮官。体調が順調に回復しているからこそ走りにも期待した。

 鳥谷は「塁にしっかり出て、チャンスがあれば走っていけるように頑張るだけです」と意気込む。上本も、「しっかりやるしかないです」と期待に応えるつもりだ。

 1番・鳥谷、2番・上本が出塁し、足でかき回して攻撃のバリエーションを増やすのが理想型。勝率5割でヤクルトと並び首位に立つ虎が、ギアを一気に上げる。

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