江越2戦連発のち…KKK&痛恨悪送球

 「阪神2-5DeNA」(25日、甲子園)

 色を失った。2試合連発の翌日に待っていたのは屈辱だった。阪神・江越が痛恨の適時失策。プロ初の1試合3三振も喫し、球団では1969年の田淵幸一以来46年ぶりとなる新人の3試合連続本塁打を逃した。

 1点リードの五回2死満塁。梶谷の中前打が右中間方向へ飛んだ。2者の生還は確実で、一走・白崎を三塁で刺すことも難しいタイミングだったため、無理は必要はない状況だった。

 しかし、江越の送球は二塁ベースカバーに入った鳥谷のはるか頭上を越えて、誰もいない三塁と本塁の間を転々。白崎までも生還させてしまった。

 「自分のミスなので、練習して見つめ直したい」。防げるミスだった自覚があるだけに、声のトーンは低かった。

 打撃で取り返すこともできなかった。3度の空振り三振は全て、低めのボール球にバットが空を切った。「切り替えたい。あしたもきょうと同じような配球になると思うので、冷静になりたい」。研究してくる相手に対して、対応力の必要性を感じる試合となった。

 和田監督が試合後、江越の守備について「あそこだね。ただで1点をやってしまったのが余計だった」と猛省を促したように、ミスを犯した事実は重い。ただ、プレーで取り返すことはできる。将は反発力を期待した。

 「これで落ち込むような、そんなことじゃダメ。起こってしまったことは仕方ない、で済ませるのではなく、どうするべきだったかしっかり考えて次はないように」

 この日の先発発表時。江越の名前がコールされると、ファンは主力と遜色ない大歓声を送った。周囲の期待は高まっている。誰も縮こまることを望んではいない。むしろ、誰もが待っている。ミスの印象が薄れてしまうぐらいの豪快な一発を。

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