メッセ快投!助っ投歴代4位の859K
「阪神3-0DeNA」(26日、甲子園)
阪神・メッセンジャーが、2年連続奪三振王にふさわしい、新たな勲章を手にした。2点リードの三回、先頭・山口を得意のカーブで見逃し三振。通算859奪三振とし、近鉄などでプレーしたパウエルを抜いて、外国人投手単独4位に浮上した。
「素直にうれしいです。お会いしたことはないですが、どんな方かは知っています。これからもどんどん積み重ねていきたいです」
今月2度目の中4日登板も、全く影響を感じさせなかった。7回5安打無失点の好投で今季7勝目。マウンドでは常に冷静だ。初回、左足の踏み出す足場が崩れると、すぐさまタイムを要求し、スパイクで突貫工事。がっちり固めて、難なく対応してみせた。六回は梶谷の一塁へのゴロが微妙な判定でセーフとなりエキサイトしたが、「これも野球。仕方ない」と心を静めた。2死一、三塁のピンチも筒香を左飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。
中4日登板の準備は万全だった。今季6勝目を挙げた翌日の22日は午前中から大雨。試合開催も危ぶまれるほどの雨量だったが、ルーティンは欠かさない。室内練習場でのメニューを終えると、ロードワークへ。約1時間、ずぶぬれになりながら走り込んだ。試合前まで今季の中4日は2戦2敗、防御率6・00。そんなマイナスデータも覆し、首脳陣の起用に応えてみせた。
「僕にボールを渡してくれたら、しっかり投げる自信がある。どんどん投げさせてほしい。中4日?大したことはない。暑さ?夏は大好きだ。問題ない」
優勝争いが本格化する夏場。こんなに頼もしい助っ人がチームの中心にいる。