江越ブチ破れ!3打席連続3球三振
「阪神1-4ヤクルト」(1日、甲子園)
ルーキーよ、ここが踏ん張りどころだ。阪神は江越大賀外野手(22)が3打席連続3球三振に倒れるなど2戦連続無安打に終わった。チームは甲子園91歳の誕生日を白星で祝えず、連勝が4でストップ。巨人に抜かれて首位から陥落した。2日は夏のロード前最後の一戦。江越のフルスイングで、ヤクルトを倒せ!
真っ黄色に染まったスタンドから何度も大きなため息が漏れた。打線がわずか1得点に抑え込まれ連勝が4で止まった。首位の座からも陥落。貧打の中、3度の3球三振を喫してプロの洗礼を浴びたのが、ルーキーの江越だった。
四回無死一塁では石山の変化球にタイミングが合わず空振り三振。六回も低めの変化球の前に空振りの三振。九回1死一塁ではバーネットのいずれも低めの変化球にきりきり舞いし、空振り三振を喫した。
和田監督は「今日に関しては打てるボールが打てなかったんじゃない。打てないボールを振っていただけのこと。見極め」とボール球に手を出していたと指摘。江越も「狙い球を絞れなかった?そうですね。そこ(ボール球)の見極めができませんでした」と反省した。
3打席連続三振。新人にとっては成長の糧にしなければならない。「1軍というのはそういうところ。向こうも江越の状態を分かっていて報告もいっているはず」と和田監督。相手に徹底的に研究され始めているのは一目瞭然。これをどう乗り越えるかだ。
これで2試合、9打席連続無安打と結果は出ていない。だが首脳陣としては江越を大きく育てる考えに変わりはない。「三振するのはあれだけど、別に空振りは構わない。小さくなることはない」。これまでと同様、失敗を恐れずにがむしゃらにバットを振るよう求めた。
そしてもう一つ、基本に立ち返るよう求めた。「打っていた時は低め(のボールにバット)が止まってストライクゾーンを仕留めていた。もう一回、原点に戻ってストライクゾーンを打つ」と大きな期待を寄せた。江越も「ボールの見極めが課題。しっかり修正したい」と前を向いた。
後半戦進撃の立役者である江越にとって、今が正念場と言ってもいい。2日は長期ロード前の最後の試合。「しっかりいいゲームをやって遠征に出られるようにしたい」と和田監督。ルーキーには聖地で大暴れしてもらいたい。