岩田でロード頭獲る!“戦友”Vに刺激

 長期ロードの初陣を飾る!4日・広島戦(マツダ)に先発する阪神・岩田稔投手(31)が3日、甲子園の投手指名練習に参加し、キャッチボールなどで最終調整を行った。親交の深い女子プロゴルファーの原江里菜(27)=NEC=が、前日の大東建託いい部屋ネットレディースで2541日ぶりの優勝。刺激を受けた左腕は、快投でチームを勝利に導く。

 真夏の日差しがさんさんと降り注ぐ甲子園に、長期ロードの初陣を託された岩田が静かに足を踏み入れた。「長いイニングを投げないと先発の仕事ができない。中継ぎに負担もかかってしまうので」。闘志がみなぎっていた。大事なマウンドを任された責任。鯉打線を封じ、初戦を勝利に導く。左腕を発奮させたのは、親交の深い女子プロゴルファーだ。

 「『おめでとうLINE』を送りましたよ。自分もまた頑張ろう、と思わせてくれる選手ですね」

 2日に行われた大東建託いい部屋ネットレディース最終日。同じマネジメント会社に所属していたことで知り合い、合同自主トレで共に汗を流したこともある原江里菜が、7季ぶりのツアー2勝目を決めた。「結果がすごい気になってました」。自分のことのように喜び、刺激を受けていた。

 「妥協しないですし、そこは自分とは違うところだなぁと感じました(笑)。気持ちが強いというのも感じましたし、そうじゃないとプロの世界ですしね。とことん納得するまでやっていました」

 合同自主トレ時に感じた、原の「すごさ」。勝負師としての心の持ち方。過去の記憶をたどり、左腕の心は熱く燃え上がった。

 前回登板した7月28日・中日戦では、5回2/3を投げて4失点。納得のいかない部分もあったが打撃陣の援護もあり、6月16日・日本ハム戦以来の6勝目を手にした。

 「過去を振り返るのはあまりしないようにしている。それより、今の状態でどう試合に入っていくか」。今後の戦いを見据えた上で、重要な長期ロード初陣のマウンド。この日は、甲子園でキャッチボールなど軽めの調整で準備。女子プロゴルファーからの「エール」を力に変え、快投を演じる。

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