大和も藤浪援護打!代役で終わらない
「DeNA2-5阪神」(8日、横浜)
DeNA・高崎にトドメを刺したのは阪神・大和のバットだった。二回、勝ち越したあと、なおも1死一、三塁から打席に立つ。カウント2-1からの4球目、甘くきた直球を逃さずに左前適時打にした。これが自身7月3日以来となる適時打となった。
「いい当たりでしたし、少しずつですけどいい感じで打てるようになっています」
上本の離脱を受けて巡ってきたチャンスに静かに燃えている。開幕スタメンから不振で逃したセンターの定位置。気がつけば試合にまったく出られない日もあった。
「全然試合に出られない。打席に立てない時期もあったんで。今は1打席1打席やっていかないといけないという気持ちはあります」
初回には鳥谷の出塁を受けてきっちり犠打で好機を拡大。これが先制点につながった。与えられた2番という打順で仕事をこなし、二塁の守備で、バッテリーをはじめとする周囲に安心感を与える。これを続けることが、勝利に貢献することであり、自らのポジションを確立する近道だ。周囲の見方は“代役”だが、そこにとどまるつもりは毛頭ない。
「とりあえず1本出たので良かったです」
この言葉に大和の思いが詰まっていた。