安藤緊急登板0封!岩崎の初星守った
「DeNA2-3阪神」(9日、横浜)
急な出番にも動じない。1点も与えない。スクランブル登板の阪神・安藤は1回無失点で期待に応えた。「急は急だったけど準備はしていたので」。岩崎とチームを救う16球だった。
七回だ。無死一塁、筒香の場面で岩崎が緊急降板。ブルペンで「(登板するなら)ロペスぐらいかな」と準備をしていた中、「前倒し」のような形でマウンドへ。筒香に右前打を許して無死一、三塁とされたが、本領発揮はそこからだった。
「低めを意識した」と、まずはロペスからフォークで空振り三振を奪うと、続くバルディリスもフォークで空振り三振に。2死一、三塁からの白崎は、中飛に仕留めて切り抜けた。「何とか岩崎に勝ちが付くように」。力投を支えた右腕の思い。ベテランならではの存在感は、グラウンドを離れても同じだ。
7月2日には、ヤクルト戦(神宮)で2回5失点だった島本らと試合後に移動した横浜で、8月6日は広島戦で四回途中で降板した岩貞を食事に誘った。「そういうことも大事だし」。落ち込む後輩の話を聞き、アドバイスを送る。福原と共に良き兄貴分として投手陣をけん引している。
通算61ホールドは渡辺を抜き球団単独5位。「優勝のチャンスはある。みんなで力を合わせて勝っていきたい」。一丸となる虎投の中心に、安藤がいる。