マートン4の4!打率3割見えた
「阪神4-1中日」(13日、京セラ)
阪神・マートンのバットがジワジワと中日の投手陣を追い詰めた。4打数4安打の固め打ち。すべて単打と派手さはないが、渋い働きでチーム5連勝に導いた。
「チームとしてピッチャーが頑張ってくれたし、狩野選手がいいところで打って、勝てて良かったです」
広角打法の本領発揮だ。二回は左前、四、七回は中前へ。相手エース大野から3安打し、5日・広島戦(マツダ)以来、今季10度目の猛打賞を早々に決めた。シーズン2桁猛打賞は12年を除き3年連続5度目だ。
ヒットメーカーは3安打にも満足しない。狩野の3号ソロで勝ち越した八回は、又吉を捉えて好機を広げる。2死から4番ゴメスが右前打するとマートンも同じく右前打。今成の貴重な2点適時打を呼び込んだ。
シーズン序盤の不振はウソのようだ。交流戦後から調子を取り戻し、打率・296まで上昇した。打率3割も射程圏に捉えた。
試合後は愛する家族が駐車場でお出迎え。ステファニー夫人がスマートフォンを構えると、タイガースのユニホームを着た長男マイカ君、次男アンドリュー君と写真に収まった。14日からは1週間の東京遠征。しばらく家族と離れる。時間を惜しむかのように、運転席に乗り込んだマートンはハンドルを握り家路を急いだ。