和田虎19年ぶり屈辱…東京Dで1安打
「巨人8-1阪神」(18日、東京ド)
打てない…。阪神は巨人先発のマイコラスにわずか1安打で1得点に抑えられ、完敗した。奪った1点は失策が絡んだもの。これでマイコラスには4度の対戦で3敗と、カモにされている。2・5ゲーム差の2位に浮上してきた巨人との今後の戦いを見据えれば、対策は急務だ。
スコアボードの数字が、全てを物語っていた。わずか1安打で完敗。チーム3年ぶり、東京ドームでは19年ぶり2度目の屈辱だ。敵地を黄色く染めた虎党も、静まりかえるしかない。
「塁に出る、点を取る。その前の塁に出ることができなかった。揺さぶることもできず、終わってしまった」。和田監督は、苦虫をかみつぶした。
マイコラスに、手も足も出なかった。どうやったら相手を攻略できるのか。ミーティングで対策は練ってきたが、結果にはつながらず、凡打を繰り返した。早々と四回の攻撃前に円陣を組んだが、事態は好転しなかった。
六回に梅野の三塁へのゴロを村田が失策し、鳥谷が四球で歩く。大和の遊ゴロを坂本が二塁に悪送球し、無安打で1点を奪った。しかし、それが精いっぱい。七回には先頭のゴメスがチーム初安打となる左前打を放ったが、続くマートンが二ゴロ併殺打に倒れては、手の打ちようもなかった。マートンは「どの球種でもストライクが取れる。インコース、アウトコースに投げ分けられた」と脱帽した。
マイコラスとは今季4度対決し、0勝3敗。関川打撃コーチは「ずれるんだよな、タイミングが。(投球の際に)足が先に着くから。コントロールも良かった。低めがよく動いていた」と分析した。腕が遅れて出てくる投球フォームに、翻弄(ほんろう)され続けている。
先を見据えれば、レギュラーシーズンだけではなくCSでも対決する可能性がある。いつまでもやられているわけにはいかない。和田監督は「(対戦は)4回目なんだけどね。何とかしないことには」と意を決したように語った。
宿敵との3連戦第1ラウンドでは完敗した。だが、やり返す機会はすぐにやってくる。指揮官は「引きずるゲームじゃない。スパッと切り替えて、あしたいきますよ」と、強い決意を込めて言った。まず第2戦に勝ち、第3戦も取って、巨人の自力優勝を消滅させる。宿敵を蹴落とす。
関連ニュース

編集者のオススメ記事
タイガース最新ニュース
もっとみる阪神 平田2軍監督がドラ5・佐野を絶賛「見事。もう言うことない」プロ初4安打など記録ずくめ
敗戦の阪神・藤川監督 八回の攻防に言及「ハーン投手にうまくやられたなというところ」
阪神 わずか2安打完封負けで開幕3連勝ならず 門別は五回途中2失点で初黒星
阪神 ドラ1伊原が2回無失点デビュー 味方の拙守をカバー
阪神 ドラフト1位・伊原がプロ初登板で2回無失点 思わぬピンチ招くもモンテロを三振斬り 落ち着き払ったマウンドさばき
阪神 門別は五回途中8安打2失点で降板 プロ初勝利はならずも粘りの投球で試合を壊さず
阪神スタメン プロ初勝利へ高卒3年目・門別が先発
【井川慶氏の眼】阪神・富田の4回交代に見えた藤川監督ならではのマネジメント シーズントータルで計算しているからこそ