ゴメス3度の得点機に4番ブレーキ

 9回、満塁のチャンスで併殺打に終わり、塁審を指さすゴメス(撮影・棚橋慶太)
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 「広島4-2阪神」(26日、マツダ)

 天敵を打てず、両助っ人が沈黙し、連勝が3で止まった。阪神はマウロ・ゴメス内野手(30)が3度の得点圏で凡退し、マット・マートン外野手(33)も3打数無安打。苦手にしている広島先発のクリス・ジョンソン投手(30)をまたも攻略できなかった。27日は鯉のエース・前田健太投手(27)と対戦。連敗は許されない。気持ちを切り替えて、右腕を打ち砕け!!

 セ界首位の意地だけは見せた。猛追はした。九回、梅野の左中間2ランで2点差に迫り、なおも1死満塁の絶好機を迎えた。虎党のボルテージも最高潮に達した。だがここでゴメスが遊ゴロ併殺打に倒れる、あっけない幕切れ。連勝は3でストップした。

 「最後まで攻めはしたけど。見せ場は何とかつくったけど、最後まで一本が出なかった」。12安打を放ちながら、11残塁の拙攻。決定打を欠いたことが敗因なのは明白だ。和田監督は、険しい表情を浮かべた。

 何度、同じような光景を見ただろうか。苦手な投手を打ちあぐね、得点できない…。この夜の天敵は、ジョンソンだった。何度も得点圏に走者を置いたが、本塁が遠かった。

 大ブレーキになったのはゴメスだった。左腕の前に三回2死一、三塁では左飛に倒れた。八回1死一、二塁では二直。やはり4番が好機をつぶしては勝てない。ゴメスは試合後、ノーコメントを貫き、虎将は「クリーンアップの前に(走者を)出せるようになっている。後は決められるかどうか」と主砲に奮起を促した。

 ジョンソンに8回7安打無得点に抑え込まれ、関川打撃コーチは「コントロールが良かった」と嘆いた。4度目の対戦となったが、これで0勝2敗、対戦防御率0・67と手を焼いている。今後左腕とは最低でも2度対戦する可能性がある。これ以上、やられ続けるわけにはいかない。

 一回2死一、二塁で遊ゴロ、六回に遊ゴロ併殺打に倒れ、ジョンソンに対して計10打数無安打のマートンはリベンジに意欲を示した。「いい投球をされたけど、自分の中では対戦するにつれてタイミングが合ってきたと思う。今日は結果が出なかったけど、次に対戦する時はいい形で勝負ができればと思う」と誓った。

 「もう一歩だった。手も足も出ない感じではなかったけど要所を締められた。後は(走者を)塁において立ったバッターがどう返すか、頑張るか」と和田監督。ジョンソンの前に、まずは27日に対決する前田を攻略しなければならない。相手のエースを打ち崩して、再び上昇気流に乗る。

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