福留 速攻同点打も…館山撃ち頼むゾ

 「阪神4-8ヤクルト」(29日、甲子園)

 無念さがにじみ出ていた。ヤクルトとの首位攻防第2ラウンドは痛恨の逆転負け。沈痛なムードが充満した一塁ベンチ裏の通路。阪神・福留は無表情のまま、報道陣の問いかけには応じず、クラブハウスへ引き揚げた。

 バットでチームを勢いづけたはずだった。先制を許した直後の初回。鳥谷、上本が4球で1死三塁を作り上げた。カウント2ボール。ストライクを取りにきた石山のカーブを捉えて、鋭いゴロで一塁線を破った。

 4試合ぶりの打点となる同点の右前打。「外野フライでも点が入る場面だったので、あまり気負いすぎないようにリラックスして打席に入りました。カウント的に、ストライクゾーンへ来る可能性が高かったので思い切って打ちにいけました。すぐに同点に追いつけてよかったです」。試合中は広報を通してコメントを残した。

 しかし、二回以降は降り出した雨とともにバットも湿った。六回の藤井の適時打以外で得点はなく、福留も七回1死二塁で左飛に倒れた。2位・ヤクルトと再び2ゲーム差となる敗戦。試合後、言葉が出ないのも無理はなかった。

 それでも下は向いていられない。30日の首位攻防第3ラウンド。ヤクルトは先発に館山を送り込んでくる。

 阪神は“虎キラー”と称される右腕に対して、通算6勝16敗で6連敗中。11年10月5日を最後に黒星をつけられていない。前回、神宮で対戦した15日も5回1失点の好投を許して敗れた。

 この日、4打数無安打2三振に終わったゴメスは、完全に不振を脱出できていない。だが、1番・鳥谷、2番・上本は好調だ。4番の前を打つ福留が、難敵攻略へのカギを握っている。

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