“9月男”福留10年ぶりVへフル回転
阪神の福留孝介外野手(38)が1日、正念場となる9月のフル回転を誓った。昨年は9月に大暴れを見せた“ミスターセプテンバー”が、10年ぶりの優勝へ今季も再現を狙う。
「(昨年の結果は)意識しない。普段通りやっていく」と無関心を装ったが、数字を見れば期待は高まる。
昨年9月は20試合で打率・343、4本塁打、12打点。6番打者として奮闘したベテランがいなければ、2位はなかった。
今季は3番として打線をけん引してきた。ここ3試合は打率・416と再び調子を上げており、昨年以上の期待がかかる。
1日の広島戦(甲子園)がノーゲームとなり、仕切り直しとなる9月初戦。2日の広島先発は前田だ。今季初対戦となった8月27日は、8回無失点の好投を許した。福留も3打数無安打だったが、14年は8打数4安打1本塁打で打率・500。決してイメージは悪くない。
この日の雨は練習中から降り続いた。試合前のノックでは外野の芝生で転がったゴロが、水しぶきを上げて止まるほどの最悪なコンディション。下半身に不安を抱えるだけに、ダメージを受けなかったことも好材料だ。チームに欠かせぬベテランは鯉のエースを攻略し、ラストスパートを仕掛ける。