マートン劇打!延長G倒で単独首位守る
「阪神4-3巨人」(9日、甲子園球場)
大熱戦の結末は、劇的なサヨナラ勝利だった。決めたのは阪神のマット・マートン外野手(33)。延長十一回1死二塁から左中間へ二塁打を放ち、宿敵・巨人を下した。チームは今季8度目のサヨナラ勝ち。追いつ追われつの一進一退の死闘を制し、単独首位の座を守った。
ヒーローを大歓声と仲間の祝福が包み込む。白い肌はどんどん紅潮していった。3位・巨人を突き放し、優勝へ加速するサヨナラ打。マートンがお立ち台で感情を爆発させた。
「(気分は)メッチャイイ!スゴイ!!」。
引き分けも覚悟した展開だった。七回に2点差を追い付いた後、決定打を欠いた。自身も八回1死一、三塁で三ゴロ併殺打に倒れていた。
4打席連続凡退後、延長十一回1死二塁で5度目の打席が回ってきた。「それまでの打席の感覚はよかったので気持ちを切り替えた。相手はいい直球を持っている。いい投手に対戦するということで、シンプルに考えてボールに最短距離でバットを出すことを考えた」。腕を畳んでマシソンの内角フォークを捉えた。
左中間へ3月27日の開幕・中日戦以来、今季2本目のサヨナラ打。白球が芝生ではずむと、右拳を突き上げて手荒い祝福に身をゆだねた。
甲子園で全体練習が行われた7日。リフレッシュも兼ねて練習後に京都へ向かった。清水寺、伏見稲荷大社、錦市場。時間が許す限り古都を巡った。「日本を勉強して、理解するためだよ」。日本文化へ、じかに触れて、学ぶ。それがチームメートを理解することにもつながる。優勝へ向けて、気持ちが引き締まる気分転換となった。
今年こそチームメートと喜びを分かち合いたい。来日後、日本記録の214安打を放ち、首位打者も獲得した。だが、5年間で2位が3度。チームのタイトルは何もない。お立ち台ではマイクに口を近づけて叫んだ。
「This year ガンバリマショウ!」。
日米で活躍してきた33歳。混戦を勝ち抜く術も知っている。「米国でも優勝したけど、簡単なことではない。シーズンを戦ってきて、残り19試合。この時期が一番楽しい。この時のために頑張ってきたから楽しみたい」。後ろは振り向かず、前へと突き進め。俺に付いてこい-。マートンが優勝への使者となる。
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