二塁・大和が美技連発!打っても同点打
「阪神2-2広島」(12日、甲子園球場)
1点でも失えば敗戦に直結するぎりぎりの場面で、阪神・大和の堅い守りが頼もしかった。延長十二回2死二、三塁。丸の打球はボテボテの二ゴロだったが、軽やかな足さばきで前進して捕球し一塁へ送球。間一髪でアウトにしてみせた。
「自分も難しいけど、ゴメスが(一塁送球を)捕る方が難しい。よく捕ってくれた」。至近距離からの送球を、しっかりとミットに収めたゴメスのプレーをまずたたえるところが大和らしい。
8月27日・広島戦(マツダ)以来となる二塁でのスタメンが決まったのは、試合前練習中。「急ではないです」と少しは準備の時間があったようだが、チームは優勝争いの真っただ中だ。一つのミスがV逸につながる大きな重圧の中で、攻守で輝いてみせた。
1点を追う五回2死一、三塁の好機では、戸田の内角低めへの変化球をしぶとく左前に運ぶ同点タイムリー。延長十一回の守備では俊足・野間の二遊間への打球を処理し、素早く一塁送球。出塁を許さなかった。
まずは「守備でミスがなくてよかった」と胸をなで下ろしたが、「タイムリーはよかったけど、延長でも決められたらよかった」と延長十一回のサヨナラ機で遊ゴロに倒れた反省も忘れない。残り16試合。大和がさらに輝く日が必ず来るはずだ。