阪神・上本博紀内野手（２９）が１２日、左太もも裏痛のため出場選手登録を抹消された。週明けの１４日にも精密検査を受ける予定。代わりに中谷将大外野手（２２）が緊急昇格した。

　１１日の広島(19)戦の九回の打席で三ゴロを放った際の走塁で痛めたもよう。この日は試合前練習に参加。フリー打撃をこなし、守備練習に移ったところで、それ以上の動きは無理と判断。練習を取りやめ、クラブハウスへと引き揚げた。

　優勝争いの真っただ中での離脱に和田監督は「昨日の試合で左足をね。詳しいことは検査してみないと分からない。無理をさせないということで…。誰が欠けても痛い」と厳しい表情で話した。

　今季２度目の離脱となった。８月４日の広島戦（マツダスタジアム）の守備で「左上前腸骨棘（こつきょく）亀裂骨折」のため登録抹消。約３週間のリハビリの末、８月２６日に復帰したばかり。

　平田ヘッドコーチは「最短（１０日間）で戻ってきてくれたら」と願った。今後は前回の離脱時と同様に大和が二塁に就くことになる。

　上本は今季１０８試合に出場し、打率・２５３、４本塁打、３１打点、チームトップの１９盗塁を記録していた。狩野に続いて２日連続での主力の離脱。１０年ぶりのリーグ優勝を狙う和田阪神が大ピンチを迎えた。