和田監督、CS進出「晋太郎に託した」
阪神・和田豊監督(53)が3日、甲子園での指名練習後、4日・広島戦(甲子園)でマウンドに送り出す藤浪に絶大な期待感を示した。
勝てばCS進出が決まる。絶対に勝つ-。その一点にナインが集中する。まさに大一番。指揮官は揺るぎない自信を持って藤浪を指名した。決意のこもった表情で「晋太郎(藤浪)に託したというか、そういうことだな」。短い言葉で右腕を鼓舞するように語った。
藤浪とは切っても切れない縁がある。12年10月のドラフト会議。黄金右腕に4球団が競合し、くじ引きで引き当てたのが和田監督だった。普段は感情を表に出さないが、両手で派手なガッツポーズをして見せた。成長を間近で見てきた3年目右腕に対する思い入れは強い。
4日はレギュラーシーズン最終戦。今季限りでの退任が発表されている和田監督としても当然、ラストゲームにはしない。猛追してきた広島を蹴散らして、是が非でもCSファーストS出場をもぎ取る。
「行こう、あした」。自分に言い聞かせるように話し、自身の固い決意を示した。監督にとっても、チームにとっても区切りの一戦。手塩にかけて育てた藤浪に全てを託す。