虎新助っ人は右の大砲…候補に20人

 阪神が来季の戦力補強を目指し、大砲の獲得に着手することが14日、分かった。今季V逸の要因も分析した上で、理想は右打ちでアーチを量産できるスラッガー。すでに20人程度のリストアップもしているもようで、新監督の意向も踏まえた上で、新助っ人獲得に向けた動きを本格化させる。

 球団創設80周年の節目となる今年、阪神はリーグ優勝を逃し、CSファーストSで敗退した。今オフは新外国人選手を中心とした補強に乗り出す構えで、ターゲットはずばり、ホームランバッターだ。

 今季、レギュラーシーズンのチーム本塁打78本はリーグ5位。チームトップの本塁打数は福留の20本、次いでゴメスの17本と打線の破壊力不足は明らかだった。補強の大前提として、球団関係者は「本塁打が打てる選手ですね」と説明する。

 理想は、右のスラッガーだ。右翼から左翼方向へ強い浜風が吹く甲子園では、本塁打を打つには右打者の方が有利、というのが定説。本拠地で大暴れできるような新助っ人に狙いを定めるのは必然だろう。

 球団では亡くなった中村GMを中心にシーズン中も米国や韓国で調査し、長距離砲を中心にリストアップ作業を行ってきた。今後は約20人の候補から絞り込みをスタートさせる。守備位置の補強ポイントは左翼と三塁で、そこに合致する選手の獲得を目指す可能性が高い。

 野手の新助っ人獲得は、ゴメスとマートンの去就ともリンクする。来日1年目の昨シーズンは打点王を獲得したゴメスだが、今季は72打点止まり。これで2年契約の1年目が終了したが、2年目は球団が選択権を持つ形で、来季も契約するかどうかは新助っ人候補との比較になる。マートンは契約が切れる今季、打率・276に終わり、再契約は不透明な状況だ。

 両助っ人の去就、新助っ人の獲得については、新監督の意向を踏まえて最終的に決断する方向。いずれにせよ、聖地でアーチを量産する大砲の存在が、新体制で迎える来季チームづくりの核になりそうだ。

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