ドラ4望月 エースの心得を藤浪に乞う
阪神からドラフト4位指名された望月惇志投手(18)=横浜創学館=が28日、横浜市の同校で指名あいさつを受けた。最速148キロの本格派右腕は、今季チームトップの14勝を挙げた藤浪への“弟子入り”を志願。憧れの甲子園のマウンドに立つため「エースの心得」を学び、飛躍する。
望月は念願の対面を前に心を躍らせていた。今季14勝を挙げ、221奪三振でタイトルを獲得した虎のエース・藤浪。最速158キロを誇る真っすぐ、キレ味抜群の変化球…。聞きたいことは山ほどある。その中で、一番に挙げたのはチームの柱としての心得だった。
「高校から上がってすぐ、エースとなってチームを支えているので本当にすごいと思います。チームの柱として試合に入るときの心構えを聞きたいですね」
指名あいさつを終え、心に決めた。技術的な部分は「直球を生かすために、変化球をどのように投げているのかですね」と質問攻めにする。人生初の寮生活も「何もわからないので慣れるまでいろいろ聞きたいです」と教えを請うつもりだ。
すでに藤浪自身は「同じポジションの後輩ができることはすごくうれしいこと。よくしてあげたい」と、弟子入りを了承済み。担当の北村スカウトも「いい先生が近くにいるから」と成長に願いを込める。
望月には強い思いがある。「高校の2年半はあのマウンドで投げるためにやってきました。可能性があるので楽しみですね」。高校生活ではかなわなかった甲子園のマウンド。18歳の新たな挑戦が始まろうとしている。