西岡が二塁志願!上本&大和とガチ勝負
阪神・西岡剛内野手(31)が金本知憲新監督(47)に二塁を志願していたことが31日、分かった。今季、右肘内側側副じん帯損傷のため約4カ月間戦列を離れた西岡にとって来季は背水の陣。今オフの契約交渉で大幅なダウン提示を受け入れたかつての首位打者は心機一転、本職の「二塁」で勝負する熱意を訴え、上本、大和とのガチンコバトルに挑む。
西岡が二塁を志願していた。チーム関係者によれば、その決意は金本監督のもとに届いており、この日までに了承された。来春2月1日の沖縄キャンプから、上本、大和との三つどもえの「二塁バトル」が繰り広げられることになる。
5年前にパ・リーグ首位打者に輝いた男が来季を「背水の陣」と位置づけている。今季は右肘内側側副じん帯損傷のため5月終盤に戦線離脱。9月の戦列復帰まで約4カ月を要し、シーズンの大半を棒に振った。昨季も開幕カードで福留と激突するアクシデントに見舞われ、長期離脱。阪神移籍後、2シーズン連続で働き場を失った。今月行われた球団との契約交渉では大幅なダウン額を提示されたが、不退転の決意で受け入れた。
昨オフは和田前監督に二塁を志願し、2月の沖縄キャンプでは上本と定位置を争ったが、最終日に三塁へ配置転換。事実上、競争なく本望のポジションを上本に譲る形になった。もう一度、今度こそガチンコ勝負で二塁を奪いたい。西岡は熱意を新指揮官に訴え、挑戦者の立場で上本、大和と定位置争いを志願した。
「改革」を掲げる金本監督のもと、チームは心機一転、横一線のスタートを切る。新たに内野守備走塁部門を担う久慈コーチは会見で「鳥谷の再生」を声高に訴えたが、実はそれ以上に「西岡の復活」を強く望んでいるという。
西岡が完全復活を遂げ、ロッテ時代のような輝きを取り戻せば、新生阪神の内野陣は一気に活気づく。金本監督は西岡について「隙あらば次塁を狙う強い意識、彼の走塁は一級品」と常々言っている。新指揮官は「答えありき」の競争などさせないだろう。実力で二塁を奪ってみろ-。そんな期待感をひしひし感じながら、西岡は「本職」で復活を目指す。