藤浪夢先生!サッカー界とタッグ初講義

 日本プロ野球選手会と日本サッカー協会(JFA)が2日、JFAこころのプロジェクト「夢の教室」実施に関する連携協定を締結した。プロ野球12球団から各1人が「夢先生」に選ばれ、小学校、中学校を訪問。夢を持つことの大切さを伝える。阪神からは藤浪晋太郎投手(21)が選ばれた。

 藤浪が「夢先生」として教壇に立つ。夢を持つことの大切さ、それに向かって努力することの大切さ。プロ野球選手になるという夢をかなえた藤浪だからこそ、子どもたちへ伝えられることがある。

 「人前に立って話すのは初めてです。少年野球ではありますけど授業や講義をするのは初めてですね」

 JFAこころのプロジェクトは、「子どもたちの心身の成長に寄与したい」として、JFAが06年に立ち上げた。07年から「夢の教室」をスタートし、これまで女子日本代表「なでしこジャパン」佐々木則夫監督、宮本恒靖氏、澤穂希ら757人が2363の小学校、中学校を訪問。21万を超える児童、生徒に夢を持つことの素晴らしさを伝えてきたという。

 今回、プロ野球選手会とJFAがタッグを組み、全12球団から各1人が派遣されることが決まった。「夢先生」には今季限りで現役を引退した広島・東出、シーズン安打記録を塗り替えた西武・秋山、京大出身のロッテ・田中など、多彩な顔ぶれが並ぶ。約90分の授業では一緒に体を動かしたり、「挫折から、いかにしてはい上がったか」の経験談をリクエストされているという。

 藤浪にとって、夢は実現するもの、だろう。小学生で野球を始め、巨人・高橋由伸(現監督)にあこがれた。「プロ野球選手になる」と決心すると、自らの意思で大阪桐蔭に進学。甲子園春夏連覇の偉業を成し遂げ、ドラフトで4球団競合の末、阪神に入団した。プロ野球選手になっても夢の続きを追いかけている。1年目に10勝を挙げると3年連続2桁勝利をマークした。

 「偉そうなことは言えないですし…深く考えず、思ったことを話そうと思います」

 偽りのない思いを、等身大のメッセージを子どもたちへ送る。

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