藤浪目指すダルボディー!肉体改造意欲
「阪神秋季キャンプ」(12日、安芸)
阪神・藤浪晋太郎投手(21)が12日、安芸ドーム内のウエートルームで金本監督が見守る中、広島市内のトレーニングジム「アスリート」代表の平岡洋二氏(52)から「個人レッスン」を受けた。夜には秋季キャンプメンバー全員を対象にトレーニング講習会が開かれた。教材の1つとしてレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(29)の画像が使用されたという。
藤浪のウエートトレーニング開始に合わせて、金本監督、平岡代表が相次いで安芸ドームのウエートルームに入った。午後3時半。指揮官が見守る中、約30分間の「個人レッスン」が行われた。
「スクワットのやり方を話しました。本人は意欲的にやってくれると思う。まだまだ変われると思います」
平岡代表は、熱心に耳を傾ける藤浪の姿勢に感心。ポテンシャルの高さに舌を巻いた。
藤浪は午後6時まで約2時間半、みっちりと鍛えた。この日は、上半身中心のメニューで、代表直伝のスクワットは実践できなかったが、「体に合ったやり方をチラッと教えてもらいました」と収穫を得た様子。高校時代から積極的に取り入れているウエートトレーニングへの意識も、さらに高まったようだ。
「自分はトレーニングが好きで、どんどんした方がいいと思っている。話もスーッと入ってくると思います。講義を聞くだけで勉強になると思います」
藤浪がそう心待ちにしていた「臨時講習」は午後7時半から秋季キャンプ全選手を対象に開かれた。そこでは09年オフに「アスリート」の門をたたいたダルビッシュの正面、横、前後から撮影した「裸体画像」が一例として、使用されたという。
藤浪もあこがれるダルビッシュは「アスリート」の訪問をきっかけに、大胆な肉体改造に着手。藤浪もプロ入りしてから年々、肉体を進化させてきた。来春までに、現在92キロから3キロ増の95キロに増量する計画を進めているだけに、この夜の講義は貴重な時間になったはずだ。「(目標は)95キロ前後ですが、それ以上でもいいです。太りにくくて、筋肉も付きにくい体質ですが、それに向かってやっていきたい」。真のエースを目指す4年目へ。進化を加速させる。