金本監督が期待「島本はかなりの戦力」
「阪神紅白戦」(13日、安芸)
糸を引く直球に、バットはピクリとも動かなかった。阪神・島本は初回2死から今成と対決。フルカウントからの6球目。持ち味のきれいな回転のボールを外角いっぱいに投げきり、見逃し三振に斬った。
「中継ぎのイメージで、1イニングずつしっかり抑えようと思いました。まっすぐはいい球がいっていたと思う。空振りも取れてたし、良かったです」
二回に同点打を許し、2回2安打1失点。それでも、金本監督の評価は揺るがない。
「投げっぷりがいいね。細かいコントロールはないけどチャンスは大いにあると思う。僕はかなりの戦力として期待しています」
今季は18試合に登板。防御率8・84も1軍で貴重な経験を積んだ。来季がプロ6年目。金本監督が「育成の星になれ!」と期待する左腕がサクセスストーリーを切り開く。