球児が虎に復帰!「全身全霊かけて」
阪神は14日、前四国ILp・高知の藤川球児投手(35)と契約合意に達したと発表した。2012年以来の阪神復帰となる。伝説の右腕の加入に金本知憲監督(47)をはじめ、フロント、投手陣からも大歓迎の声が上がった。2年総額3億円で契約したもよう。近く入団会見が行われる予定だ。
藤川球児が帰ってくる。虎党だけでなく、野球ファンをも熱くしたあの火の玉右腕が再び、タテジマに袖を通すことになった。
前夜、代理人である団野村氏から「お世話になります」の連絡が入った。この日、午前には契約合意が発表された。9月に高知退団を受けて、獲得に乗り出した阪神。約2カ月の長期戦の中で、訴え続けた誠意。金本監督も就任直後から本人とコンタクトを取り、指揮官としてだけでなく、元チームメートとして、同じユニホームを着ることを熱望した。待ちに待った日がついにやってきた。
球児は球団を通じて「再びタイガースのユニホームに袖を通すことになりましたが、ただ戻ってきたとは思っていません。気持ちも体も新しくして、阪神タイガースのため、タイガースファンの皆さんのために全身全霊をかけて戦いたいと思います」と力強いコメントを寄せた。
交渉に携わった嶌村球団本部副本部長は「絶対活躍するんだという強い気持ちが伝わってきた。先発かリリーフか役割はこれからですが、どこでもやりますというスタンスだった」と、球児の情熱を代弁した。
復帰を待望していた一人である金本監督も歓迎の言葉を発表した。
「決断してくれてホッとしています。球児とはこれまでも電話や直接会うなどして話をさせてもらっていたし、野球に対する熱い気持ちは伝わっていました。あのキレのあるボールをもう一度甲子園で見たいし、また同じユニホームを着て戦えるのが楽しみです」
かつてのようにリリーフで火の玉を見られるのか、それとも独立リーグで披露したテクニックを駆使して先発するのか。とにかく、誰もが待ち望んだ『阪神の球児』が帰ってきた。