ノーモア鯉戦!虎が重盗阻止練習
「阪神秋季キャンプ」(14日、安芸)
阪神が14日、「重盗阻止」に取り組んだ。今季は2試合、重盗で敗戦を喫したが、同じ轍(てつ)を踏まないよう、細部の動きまで確認していく。
高代ヘッドコーチと平田チーフ兼守備走塁コーチの発案だった。一、三塁に走者を置き、内野手も定位置に就いて実戦を想定。一塁走者が走り、同時に三塁走者もスタートを切る。得点を許さないことを前提とし、カットプレーを行う時の守備位置や、送球のタイミングなどを確認した。
「同じことをやられたらいかんからな」。高代コーチは厳しい表情で話す。9月13日・広島戦。0-1の2死一、三塁で重盗を仕掛けられた。捕手の鶴岡は高宮に返球したが、サインを間違えて高宮はスルー。その間に三走の生還を許し、結局敗戦。優勝戦線を戦う上で痛すぎる負けとなった。
「1軍にきても戸惑いがないように」と植田ら若手にも意識を植え付ける。一方で「ノーヒットで点を取れるような野球」と攻撃側の練習も兼ねていた。来季は隙のない野球を見せる。