ドラ5帝京大・青柳“虎の里中”になる
阪神は17日、ドラフト5位で指名した青柳晃洋投手(21)=帝京大=と都内のホテルで入団交渉し、契約金4000万円、年俸720万円で仮契約を結んだ。球界でも珍しい下手投げの青柳は、野球漫画『ドカベン』のエース・里中智を目指す事を誓った。
“小さな巨人”里中とは共通点が多い。サブマリンしかり、神奈川県出身しかり…。里中の銅像がある神奈川・大和スタジアム(通称「ドカベンスタジアム」)で試合をした際にはチームメートから里中の銅像と同じ下手投げのポーズを取らされた経験も。ただ、里中の武器であるシンカー、いわゆる“サトルボール”は「遊びでやったけどできなかった」と苦笑いを浮かべた。
自信があるのは、直球に近い球速のツーシーム。「右打者にはあまり打たれずに有効的なボールでした」と胸を張る。平塚スカウトも「武器にしてもらいたい」と期待を寄せる。
アピールを積み重ねれば里中のようにプロの1軍で活躍できる可能性は十分にある。「そうなれるように頑張ります」。強い決意を胸にプロの扉をたたいた。