金本監督、来季チーム構想は「白紙」

 阪神・金本知憲監督(47)が18日、来季のチーム構想が「白紙」であることを明かした。あらかじめイメージを固めてそこに選手を当てはめるのではなく、あくまで選手ありきのチームづくりを行うのが狙い。選手には長所を出すことだけに集中してもらい、その上でチームをつくっていく。

 イメージはあっても固執しない。戦術ありきではなく、まず選手ありき。金本監督のチーム構想は現時点で白紙。何より選手の長所を発揮できる形を最優先に、チームをつくる。

 「構想を元にチームをつくるんじゃなく、できたチーム、レギュラーを取ったヤツでそこから構想(をつくる)。今の段階ではそっちの方が当てはまる。(阪神は)今、決まってないやん。今からよ」

 しっかりと選手を見極め、どういった野球をするかを考える。秋季キャンプで若手の動きをチェックしたが、2月になれば変化も出る。どれだけ打てて走れるのか。特性に合わせることが重要だ。

 「ある程度、結果、姿勢とか見て『もう打って打ちまくるしかないな』、『これならいっぱい足が使えるな』とか(メンバーがそろって)考えればいい。甘いかもしれないけど」

 まず優先すべきは選手。自身の広島時代もそうだった。「(広島時代は)野村謙二郎、緒方、江藤、ロペスとか、走る選手は最低3、4人はいるわけやんか。で、打てる選手もいる。で、走って走って走りまくって、足も使うしホームランも打つ」。そういった選手でレギュラーを組めたからこその野球だった。

 自身の考えを押しつけて、選手の可能性を消すようなことはしたくない。「凄く結果を残しているのに、足が遅いから使わないってのはかわいそう」。選手の長所をうまく組み合わせる。そこが腕の見せどころだ。

 「(例えば)今年は大砲を並べるとして、でも小さいヤツらが4割打っていたら、大砲らが全然当たらないのに4番を育てるからと(大砲を)無理やり使うか?違うでしょ」。顔色を伺うことなく、選手には思う存分アピールして欲しい。ゼロの状態から、みんなで「金本野球」をつくり上げていく。

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