異例!金本監督公開レギュラー獲り指令

 阪神が24日、大阪市内で球団納会を行い、金本知憲新監督(47)が選手、コーチ、球団全スタッフを前にあいさつを行った。この中で16年シーズンのレギュラーを公表。壇上から、それ以外の選手の競争意識をあおった。「超変革」をスローガンに掲げる新指揮官の大胆な公開指令が、金本チルドレンの闘争心に火をつける。

 年に一度、球団関係者が一堂に会する席で金本監督は大胆に競争意識をあおった。「この場で言うのもなんですけれど…」。そう切り出すと、16年度のレギュラーをマイクで公表。「ポジションは今からコーチと話し合って決めること」と前置きしたうえで、定位置を確約しなかった全選手にハッパをかけた。

 「鳥谷、福留、ゴメス、ピッチャーで言えば藤浪、メッセ、能見、岩田、福原。それ以外は全部ポジションは空いています。ガツガツ獲りにきてください」

 野手では捕手、二塁、三塁、中堅、左翼の5ポジション、投手では先発2枚、セットアッパー、そして呉昇桓の去就次第ではクローザーの席も空くことになる。過去、納会のあいさつでこんなふうに公開指令した監督がいただろうか。「超変革」をスローガンに掲げる47歳の新指揮官は会場の円卓から若手のギラついた視線を求めた。

 「秋季キャンプから若手中心に見ていますけど、非常にやる気と言いますか、何とかレギュラーを獲ってやろうという雰囲気は非常に感じます。しかし、僕はまだまだ物足りていません。もっとガツガツとゴリゴリとレギュラー目指して頑張ってほしいと思っています。ベテランの選手は若手に負けないように、レギュラーとしてのプライドをどんどん発揮してやってほしいと思います」

容赦ない通達…

 ほぼ横一線。粋な激励にも聞こえるが、逆に言えば、昨季までのレギュラー、ベテラン陣には容赦ない通達でもある。西岡や上本、大和、そして安藤の名前も呼ばなかった。もちろん、復帰した藤川球児のポジションも保証されない。

 「(名前を挙げた選手には)責任がある。信頼しているのだから信頼に応えてもらわないと。責任を感じてくれる選手だから言ったし、そこで調子に乗ってのうのうと練習する選手ではない」

 金本監督は納会後、発言の意図をそう説明し、全体の士気を高めた。短いあいさつの中に新イズムは満タンにつめ込まれていた。

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