阪神・金本知憲監督（４７）が２５日、読売テレビの情報番組「朝生ワイド　す・またん！」に生出演し、来季開幕戦の青写真を語った。開幕投手の選定について問われると、「どっちでしょうね。状態を見て決めると思います」と発言。暗に藤浪とメッセンジャーの二者択一であることを明かした。

　今季成績を勘案すれば、現段階で考え得る自然なチョイスではある。指揮官は前夜、球団納会で来季開幕ローテーションを「藤浪、メッセ、能見、岩田」と早くも公表し、さらにこの朝、年に１度の大役を４分の２に絞り込んでいることを公共の電波に乗せた。

　「メッセが『来年の開幕はオレだ』と言っています。それくらいの発信力はいいこと」。スタジオでこう語ったように金本監督は、開幕投手に立候補して帰国した助っ人の姿勢を以前から称賛。その一方で「そのくらいの気持ちを能見、岩田、藤浪も持ってほしい」とも語っていた。

　指揮官の構想で開幕投手は全くの「白紙」ではなかった。メッセンジャーの熱意を買うのか、背番号１９に初の大役を託すのか。それとも第三極の台頭があるのか。金本監督を期限ぎりぎりまで悩ませれば、虎投の台所は潤いを増してくる。