球児感激!恩師・中西氏が直ゲキ

 阪神・藤川球児投手(35)が11月30日、鳴尾浜で6日連続となる自主トレを行った。キャッチボールはせず、ランニングなどで3時間、汗を流した。練習中には今季まで投手コーチを務めた中西清起氏(53)が訪問。高知商、阪神の先輩から激励を受けた藤川は、11年ぶりのリーグ優勝を目指す来季への思いを新たにした。

 突然の訪問だった。中西氏がやって来たのは午後2時5分。藤川がブルペン内で、メディシンボールを使っての壁当てをしている時だった。両者が話した時間は約5分間。その内容を「起用法と現状について」と中西氏は説明した。決して長くはない時間だが、交わした言葉の一つ一つが、心に響いた。

 電話では3~4回連絡を取っていたが、2人が直接会うのは藤川がメジャーに移籍する12年オフ以来、3年ぶりだった。9年間ユニホームを着て指導してきた後輩の様子を見て、中西氏は「やってくれるよ。大丈夫だよ」。太鼓判を押して鳴尾浜を去った。

 先輩から激励を受けた藤川は、その右腕にかかる責任をあらためて感じた。

 「激励されてうれしい。総意で勝たないといけない。来シーズンはその気持ちで臨まないといけない」

 16年シーズンで81年目を迎える猛虎。2005年以来、遠ざかっているリーグ優勝は、タテジマにかかわる者すべての悲願となっている。

 「負けていいと思ったシーズンはないと思う。たくさんの方の思いが乗っている。自分は選手なんで、準備するのが務め」。勝利こそ、わが使命。師である中西氏、OBたちの思いも背負い、球児が来季のマウンドに立つ。

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