球児100球“秘密”の赤ボールトレも
阪神・藤川球児投手(35)が3日、鳴尾浜で9日連続となる自主トレを行った。岡崎太一捕手(32)を相手に行ったキャッチボールでは赤く着色した球を使用するなど、9日間では最長となる50メートル、最多となる100球以上を投じた。
見慣れない赤いボールだった。まずは壁当てで2分間使用すると、続くキャッチボールでも岡崎のミットを目がけて15球。残りは通常のボールで放った。藤川は「前(以前の阪神在籍時)から使っていました。全然、珍しいことではないです」と言うにとどめた。
相手を務めた岡崎は「公式球(141・7グラム~148・8グラム)よりも倍から倍以上重かった」と感想を述べた。長年、ブルペン捕手を務めた西口副寮長は「リスト(手首)を強くしたり、フォームを矯正したりするために使うボールはある」と話した。
久々にチームメートと行ったキャッチボールについて「キャッチャーなんで、ありがたいですし助かります」と感謝した藤川。最長距離、最多球数に関しては「順序よく、やっていくだけです」と説明した。焦らず、しかし着実に右腕がギアを上げてきた。