能見“ヤ”り返す!今季全敗の天敵
阪神・能見篤史投手(36)と梅野隆太郎捕手(24)が5日、滋賀県おごと温泉「琵琶湖グランドホテル・京近江」で行われた阪急交通社主催のトークショーに参加。100人のファンとサイン会などでふれあった。能見は今季、ヤクルト戦で3戦3敗と苦杯をなめさせられたが、来季はやり返すと誓った。
ヤられたらヤり返す。それは、競争の激しい世界に11年間も身を置いている能見には、当然のことだ。「(今季は)勝ってないかな。どこが相手でも勝たないといけないけど」。ヤクルト戦は今季3戦3敗、防御率7・59と大苦戦。勢いを止められなかった後悔がある。
特にリリーフで登板した10月2日、敵地の試合では、延長十一回に雄平にサヨナラ安打を浴び、優勝を決められた。「いい経験と捉えるしかない。(次は)自分たちができるようにしたい」。目に焼き付けた真中監督の胴上げ。悔しさは一つの原動力だ。
チームはここ数年、ローテを決める際に各投手と対戦球団との相性を重視していたが、香田投手コーチはそこにこだわらない方針。固定ローテとなれば、ヤクルトとの対戦も増える可能性があるが、「(相性は)年に合わせて変わることがある。僕は全然、大丈夫ですね」と、意に介していない。
オフのウエートトレーニングは年齢とともに負荷を増やしており、ベンチプレスは昨年より10キロ重くした。「キレが落ちてくると打者は嫌な感じがしない。力強くなったなと感じてくれたら」。うっぷんを晴らすかのように汗を流す左腕。来季のツバメは、自由に羽ばたけなさそうだ。