ドラ5青柳“男前魂”背番号50を継承
阪神の新人選手入団会見が7日、大阪市内のホテルで行われ、ドラフト5位・青柳晃洋投手(21)=帝京大=が“男前”になることを誓った。背番号は、今季限りで引退した藤井彰人氏が付けていた「50」に決定。背番号とともに藤井氏の代名詞をも継承する。
大学時代のことだ。初勝利を挙げた際、スタンドで観戦していた母・利香さんにウイニングボールを投げ入れた。「母子家庭だったので」と、女手一つで育ててくれた母への思いは尽きない。「感謝を持ったり、そういう気持ちを持つのが“男前”だと思う。今思うと男前でしたね」と頬を緩めた。
「アンダー(スロー)と真横の中間です」と説明する変則フォームから右打者の内を突く直球や、外に逃げるスライダーが武器。「(巨人の)坂本さんや長野さんと対戦したい」。早くも伝統の一戦を意識した発言も飛び出した。
利香さんは「ケースを買ってきて、今も飾っています」と、大学時代に受け取ったボールを宝物にしている。プロ初勝利のボールも「ぜひあげたいです」と約束した青柳。その表情は、まぎれもなく男前だった。