福原 金本監督との“橋渡し”任せろ
阪神・福原忍投手(38)が8日、デイリースポーツ制定の「猛虎感動大賞・奨励賞」を受賞。神戸市内での表彰後、金本監督から任命された投手キャプテンについて、投手陣の相談役として、監督との橋渡し役にも意欲を見せた。また、狩野恵輔外野手(32)は「猛虎感動大賞・特別賞」を受賞した。
来季から新たな責任を背負う。野球人生初のキャプテン。本当はそんなタイプじゃない。「正直ね、そんなガラではないから」。ただ、金本監督から直接任命された立場。できることをやるだけだ。自然体で構えながらも、福原はイメージを膨らませていた。
「みんながしっかり、同じ方向に向いていけるようにと思うし、気付いたことを選手に伝えてあげたいなと。(野手キャプテンの)トリと(選手会長の)上本と協力して。ホントに、みんなが同じ方向を向いてやれるようにできればいいなと」
いかにチームを一つにまとめていけるか。そのために何をするか。考えるのはそこだ。監督に告げられたのは、数週間前の甲子園駐車場。「監督の車が来て、窓が開いて、そこから『キャプテンだから』って言われて」。驚きはあったが、素直に受け入れた。後ろ向きな気持ちはない。前向きに捉えている。
「特別なことはないです。困っている選手とかがいた時に、声をかけてあげられたらいいかなと思うけど」
変わったことをするつもりはない。これまでも、練習などで気付いたことがあればアドバイスを送るようにしていた。それを継続する。「(理想像は)全然ない。今まで通りというか、そういう感じ」と話すように、自分なりのスタイルでキャプテンを務めていく。
金本監督とは現役時代に共に戦った間柄。「とにかく、すごい人というのしかないかな」。キャプテンという立場上、時には投手陣の意見を聞いて直接、金本監督と話すことも出てくる。「(投手陣から)そういう話があれば、いろいろと話もできるでしょうし」。風通しのいいチームを目指し、積極的にコミュニケーションを図る考えだ。
「まずはチームの優勝のために、できることをやりたい」。今はウエート中心のトレーニングで、調整は順調。来季からはユニホームの胸にキャプテンマークが躍る。小さくても大きな責任感。チーム最年長右腕が、金本阪神1年目に新たなスタートを切る。