球児塾開講!遼馬らに“心得”伝授
阪神・藤川球児投手(35)が9日、鳴尾浜球場で15日連続となる自主トレを実施した。鶴直人投手(28)や、この日新たに加わった松田遼馬投手(21)と一緒に練習を行い、トレーニングに関する持論を展開した。
昼下がりの鳴尾浜。3選手は直径約30センチのフライングディスクを1時間投げ続け、グラウンドをところ狭しと駆け回った。3日前から練習内容を考えていたという藤川は「遊びですよ」と表現したが、額には大粒の汗が流れていた。藤川の復帰後、初めて練習を共にした松田も「野球につながる動きを教えてもらった。盗めるところは盗みたい」と充実した表情だった。
松田が志願して練習に参加したが、藤川には単なる合同練習で終わらせたくない思いがある。「なぜ一緒にやりたいのか、何を吸収したいのか考えないと」と話すと、「マウンドでは一人なんでね。やりやすさを求めて一緒にやってもダメ。学べるものがあったら来ればいいし、学べるものがないと思ったら自分でやればいい」と力説した。
プロである以上は自己責任。学生時代のようにただ先輩に付いていくだけでは、厳しい競争に生き残ることはできない。「来たけりゃ勝手に(選手は)来るでしょ」と話す藤川だが、目的意識を明白にした行動を求めている。