金本阪神VS由伸G3・6甲子園初激突

 阪神の来春オープン戦日程の一部が12日、明らかになり、16年度初の阪神-巨人戦が3月6日に甲子園球場で開催されることが分かった。阪神が今季9勝16敗と劣勢を強いられたライバルは高橋由伸新監督の下、再出発。11年ぶりのリーグ制覇を目指す金本阪神にとって「超難敵」となることは間違いない。賭博問題で揺れる伝統の両軍が再生をかけ、来春早々に新戦力をぶつけ合う。

 金本阪神が来春早々、由伸巨人を相手に「超変革」の完成度を探る。16年度初の巨人戦が来年3月6日、甲子園で開催されることが分かった。プレシーズンの“伝統の一戦”は練習試合を含めてこの1試合のみで、本拠ファンを前に「逆襲」への足がかりをつくる。

 今季も巨人戦は9勝16敗と、シーズンを通して劣勢を強いられた。とりわけ東京ドームでは2勝11敗と分が悪く、勝負どころの8月、9月に限れば敵地で5戦全敗。金本監督はこれまで表だって巨人を意識するような発言を控えているが、腹の底で忸怩(じくじ)たる思いがあるはずだ。

 金本阪神は2月1日からスタートする沖縄・宜野座の春季キャンプを同29日で打ち上げ、3月から本格的にオープン戦を戦う。本拠お披露目は5日に予定され、甲子園での2戦目が金本VS由伸の新監督初対峙(たいじ)。3月25日の開幕戦まで1カ月を切り、戦力の見極めが始まる時期にV奪回を目指すTGが腹を探り合う。

 伝統の両軍はチーム内の賭博問題で揺れているが、再生を目指す巨人は着々と戦力を整えつつある。

 クリーンアップ候補として前ロッテのクルーズを獲得し、ディフェンス面では既にマイコラスの残留が決定。猛虎の天敵ポレダも再契約の見通しだ。外国人投手の活躍もあり、今季巨人のチーム防御率は12球団トップの2・78。投手王国に磨きをかける盟主は、投打とも戦力が過渡期にある阪神にとって、来季も間違いなく難敵となるだろう。

 金本監督は現役時代、巨人との歴史を客観的に見つめ「このままでは伝統の一戦と呼べない」とG倒に闘志を燃やしていた。

 両軍通算の対戦成績は1リーグ時代を含めて、阪神の786勝1015敗67分け。優勝回数は巨人の45回に対し、阪神は9。どのチームに勝っても1勝は1勝…星勘定の理屈では確かにそうだが、優勝から遠ざかる10シーズンを振り返っても土壇場の巨人戦でいかに辛酸をなめてきたか分かる。「3・6」は大反撃へ向けた試金石となる。

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