岩田 来季200イニング投げます!
阪神・岩田稔投手(32)が13日、高槻市の大阪医科大学内で「大阪くるみの会」主催のクリスマス会に参加。来季の目標に、チーム日本人投手では11年の能見以来となる「200イニング投球」を掲げた。1イニングの平均球数を減らすため直球に磨きをかける。
子どもたちの天真らんまんな姿に、勇気をもらった。年に一度のクリスマス会。司会者から来季の抱負を聞かれた岩田は約150人の参加者に約束した。
「今年のように最初から最後までローテを守って投げたいです。200イニングは投げたい。200投げるということは抑えているということ。それだけ投げたら、結果はついてくると思います」
今季は27試合に登板し、自己最多170回1/3を投げた。だが自身では「まだまだ投げられると思っていたし、コンディションもいい感じできていたので」と物足りなさを感じていた。チームの日本人投手では11年の能見以来の200イニング突破へ、克服すべき課題は明らかだ。
「1イニングの球数を減らしたい。平均13球にしたら負担も減ると思う。いかに真っすぐで押し込んで相手に打ち損じをさせるか。攻めの気持ちを出していきたいと思います」
直球を磨き、球数を減らすため、ブルペン投球を工夫する。今春のキャンプでは1イニングの球数を「14球」に設定し、集中力向上に取り組んだ。手応えは上々で、来春も継続する方向だ。後輩の藤浪も同じ目標を掲げるが「アイツだからじゃなくて、全然自分を出し切れていない。まだまだできるところを見せないといけない」ときっぱり。登板数増へ、中5日登板も大歓迎。プロ11年目への伸びしろに自信たっぷりだ。
自身と同じ1型糖尿病と闘う患者とのふれ合いも、今年で8回目を迎えた。「いつも頭の片隅にはあるので。ふがいない顔じゃなくて、来年はでっかいツラして帰ってきたい」。子どもたちと交わした約束は必ず守る。