ドラ1高山 恩返しでボールパーク造る

 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=が13日、千葉県船橋市で行われた船橋中央リトルシニアの修了式に出席した。自身が中学時代に所属したチームへの感謝を口にしたルーキーは、将来的な恩返しを約束。またチームの掛川勉GM(51)からは「高山ボールパーク」をおねだりされていることが判明した。

 式の終盤、高山の来場が告げられると、現役生、父兄を問わず驚きの声が上がった。それもそのはず。高山の訪問は、ごく一部の関係者にしか知らされていなかったからだ。

 壇上に立った高山は、後輩に向けて「中学から高校に行くことで不安はあると思いますが、ここでやった3年間を思い出せば絶対に結果につながると思います」とエール。さらには、中1~中3までの59人に手書きの色紙をプレゼントした。

 卒団後もたびたびチームに顔を出し、後輩に指導を行っていた高山。自分を育ててくれたチームへの感謝は強い。「僕がこうなれたのは船橋中央リトルシニアで3年間やったからなので、恩返しできたらいいと思う」。この日は具体的なプランこそ明言しなかったが、ビッグなプレゼントをリクエストされていることが判明した。それを明かしたのは掛川GMだ。

 「ドラフトで(プロに)入ったりすると(出身チームに打撃)マシンを買ったりするけど、それはいらないから活躍して土地を買え。『高山ボールパーク』、グラウンドを造れと言っています」

 チームが現在使用する練習場は、最も狭いところで70メートル。打撃練習の際にはケージにカーテンを垂らし、あえて打球の勢いを殺しており、環境面でかなりのハンディがある。

 高山の時代はもっと劣悪だったという。当時はグラウンドを練習のたびに予約。どこも押さえられない時は近くの公園で走ったり、素振りをしていた。そんな経験をした高山は、同GMの要望に対して「5年以内に」と答えたという。

 チームから初のプロ入り。それも栄誉あるドラフト1位での指名となった高山は、「後輩たちにも続いてほしいです」と話した。後輩たちが納得いくまで野球に打ち込める環境整備。後輩たちの夢を先輩が具現化する。

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